一級建築士の夫が自分の家を建てることになったきっかけ【コロナ禍の私の直感】
今回の内容は、お役立ち情報は何もないので、エッセイ的に読んでもらえたら嬉しいです。
自宅を建てる予定はなかった私たちが、なぜ大きく舵を切ったのか、というお話です。
夫も私も、家を建てるつもりはなかった
結婚後、地方の都市部で働きながら子育てをしていた私たち夫婦。
子育ての環境を一番に考えて選んだ、賃貸マンションに長く住んでいました。
夫は長男で、ずっと地元が好きなのは明らかだったけど、私が
「いつかは⚪︎⚪︎に帰って住むの?」
と聞いても
「どうかな〜老後かな〜」
という、のんびりした返答。
一方の私は、子どもの時から賃貸マンションしか住んだことがなく、実は、一軒家や家づくりにほとんど興味がない。
たまたま出会って、建築士と結婚しちゃったけど、建築士だからって、全員が自分の家を建てるわけじゃないか〜くらいに、呑気に思っていました。
2020年4月の緊急事態宣言で気づいたこと
2020年4月は、次女が小学校に入学するはずだったタイミング。
全国で緊急事態宣言が出され、入学式は延期になり、小中学校は登校がなくなって、オンライン授業になりました。
その頃の私は、2月から派遣社員として、誰もが知る大手メーカーで仕事を始めたばかり。
総務配属だったので出社が必須だったけど、他の部署は在宅に切り替えたところも多かった。
フロアに人がほとんどいなかったり、社員食堂が以前よりも空いていたり、と大きな変化を目の当たりにします。
「リモートワークできる部署はいいね〜」
なんて、一緒に入った派遣の子と話してました。
そして、その時気づくのです。

建築士って、どこにいても仕事ができるんじゃない?
打ち合わせは、電話やリモートでもできる。
図面を書くのは、人に会わずに家でもできる。
コロナがどうなっていくのか、全くわからない状況だから、当時住んでいた2LDKのマンション5階で子育てをするよりも、夫の地元にUターンして、もっと広い場所でのびのび暮らすのも良いかもしれない。
そして、子どもたちにとって、お父さんが設計した家に住むことができるなら、それはすごく貴重で幸せなことなんじゃないかと思い始めました。
夫にとっても、自分の家を設計するという経験が、今後の仕事に絶対プラスになるだろうという確信がありました。
根回しとスケジュールの調整
「地元に帰って、家を建てよう」
という私の提案に、家族みんなが驚いていて、最初は冗談だと思ったみたい。
だけど、少しずつ受け入れてくれて、徐々に準備を進めていきました。
特に、高校進学を控えていた長女は、翌年が受験生の年で、周りの同級生の誰ともかぶらない高校に進学を決めました。
夫の両親は、私たち夫婦はいつか帰ってくるのではと思ってたけれど、まさか孫たちまで一緒に引越してくるとは思っていなかったみたいで、すごく喜んでくれました。
肝心の夫ですが、この時本当はどう思っていたか、改めて聞いたことはないんですよね。
でも、結婚生活の中で、こうしたい!と言い出すのはたいてい私の方で、きっと、いつものことだ〜って感じだったと思う。
私が提案してから、実際に引越しをするまで、1年半くらいの時間がありました。
夫は、普段の設計の仕事をしながら、空いた時間に少しずつ、自宅の設計プランを作っていきました。
自宅が完成したのはUターンから「2年後」
子どもの進学のタイミングに合わせて、先に地元にUターンしたものの、そこから自宅が完成するまで、月日はどんどん流れ・・・
一番の理由は、夫の仕事が忙しかったこと。
夫にとって利益の出ない自宅プロジェクトは、どうしても後回しになってしまいます。
結果的に、自宅が完成したのは、引越しからちょうど2年後の4月。
長女は、完成した家には1年間しか住むことができず、大学進学で家を出ることになってしまいました。
少し残念だったなと思う反面、私があの時、地元に帰ろう!と言い出さなければ、父親の設計した家には1日も住めなかったのではと思うこともあります。

まとめ
今、振り返ってみても、私のひらめき・気づきがなかったら、今の生活は全く別のものになっていたと思います。
ただ、いいことばかりあったわけじゃありません。
正直、以前住んでいた都市部と、今住んでいる場所では、環境が違いすぎるため、子どもたちから
「前の学校が良かった」
「引越ししたくなかった」
と言われたのは、一度や二度じゃありません。
その度に色々考えることもあるけど、選んだ道を正解にするしかない。
家を建てようと思ったきっかけやタイミングについて、良かったらお便り送ってくださいね!
お待ちしています。
